「足指を鍛える」新概念の靴

GRIPDROPは足半をヒントに開発されました。

足半(あしなか)はわら草履(ぞうり)の一種で、小型で足の半ばしかないのでこの名があると言われています。


 

足半(あしなか)は日本の伝統的な履物で、鎌倉時代の絵巻物に登場しますので、700年前にはすでに存在していたという事になります。

上野公園の西郷隆盛像も足半を履いています。

江戸時代以後は労働用として農漁村で広く使われ,現代でも長良川の鵜飼いなどで使われています。

長さが短いため足の裏に密着するので小石や泥が入らず、滑りにくいのが特徴です。

 

独自の足半(あしなか)構造

GRIPDROP ORIGINAL#01は変わった足袋型の形が目を引きますが、一番の大きな特徴は靴の中に内蔵されているこの足半パーツです。

 

まさに足半が靴の中に入っているようなもの。

この段差を自然と握る事により、足の指が地面を捉える習慣づけを行います。

段差(DROP)を掴む(GRIP)、ブランド名の由来です。

 


靴の中で足はこのような状態になります。(※イメージ)

 

 

見た目はちょっと変わった足袋型シューズですが、これにより常に足指を鍛える事ができます。

筋電図計測してみたところ、通常のスリッパと弊社商品(ASHINAKA#01)で長趾屈筋の活動量に1.5倍~2倍近くの差がありました。




「浮き指」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

最近かなり問題視されメディアでも少しずつ紹介されるようになってきました。

要するに足の指が地面から離れている状態の事です。

 

原因は大きく3つあると言われています。

1つ目は交通網の発達やライフスタイルの変化による歩行不足

2つ目は道路が全て固く平らになり、地面の多様性が失われた事。これにより本来複雑な動きをする足は単純な動きのみで歩けてしまいます。

3つ目はです。靴の性能が上がるにつれ、人の足は弱っています。過度なクッション性・サポート性で足は過保護になっています。

 

 

【浮き指チェック方法】

・二人1組でチェックします。
・フローリングなど固くて平らな床で、肩幅に足を開き、下を見ず正面を見て裸足で立ちます。

・もう一人の方は足の第五趾(小指)から順番に名刺やハガキなどの厚みの紙を地面と指の間に入れていきます。


 

どうでしたか?

たぶんほとんどの方が第五趾(小指)は地面から離れていたのではないでしょうか。
全ての指が浮いている方もいます。

この浮き指、何が問題かというと、本来地面を捉えているはずの足指が浮いているので、筋力が徐々に弱っていく事になります。

 

足指の筋力が失われると、外反母趾、扁平足、足が疲れやすい、つま先の冷えなどに繋がる可能性があると言われ、またひどい場合これらの次には膝・腰・肩にまで影響がおよぶこともあると言われています。

バランス感覚にも直接的な影響があるのでスポーツをされる方のパフォーマンスにも大きく影響してくるとも言われています。

 

足はカラダの土台です。そこが弱ると全身に影響が及ぶのは容易に想像がつくと思います。

 

靴が開発されるまでは人間も裸足で生活していました。日本では草鞋、下駄、足半(あしなか)など裸足に近い履物が主流でした。人類数百万年の歴史の中、靴が主流になったのはこの百年ほどです。

しかし現代社会で裸足で生活するのは現実的ではありません。

そこで、靴を履いた状態で日常的にしっかりと足指を使う事を目的として、GRIPDROP ORIGINAL#01は開発されました。

まずは立った状態で全ての指が地面に着いている状態を目指します。